プロジェクター（1992年生、母ダンスカントリー）

プロジェクター（1992年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタガジヨオー（当時10歳）と交配したダンスカントリーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）習志野牧場。戦績は、中央平地10戦3勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

5月13日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（福島芝1200m 雨/重）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したクワントを差し切れず、5馬身差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたカプートグローリー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローラーに約13馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

7月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のすいれん賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

4歳（1996年）

7月20日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

8月18日、中1週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したツルマルキャップを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5歳（1997年）

1月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハウスマヌカンに2馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

1月26日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカワキタバンスイに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

2月15日、中2週で迎えた10戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の芦ノ湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

11月25日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた11戦目は、野口睦三騎手を鞍上に迎えて、ノベンバートパーズ賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。