クリールサイクロン（1995年生、母ガッサンスキー）

クリールサイクロン（1995年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時5歳）と交配したガッサンスキーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐藤隆司。戦績は、中央平地22戦3勝、中央障害5戦0勝、地方2戦0勝。1998年のスプリングステークス(G2)に勝利した他、1997年の新潟3歳ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

7月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグラミーアワードを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月31日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマルファイターを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月8日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1998年）

1月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

3月22日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイクビゼンを3/4馬身振り切って重賞2勝目をマークした。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月7日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

10月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月22日、中4週で迎えた10戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4歳（1999年）

1月17日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

6月20日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた14戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

8月29日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

10月3日、中4週で迎えた16戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5歳（2000年）

4月16日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた19戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた20戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた21戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

6歳（2001年）

3月10日、約6か月半の休み明けで迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月19日、中6週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で横山義行騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山義行騎手（6戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山義行騎手（7戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（2002年）

5月22日、約10か月半の休み明けで迎えた28戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、エメラルドオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

9月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、沖静男騎手を鞍上に迎えて、河北潟特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。