ユレルオモイ（1997年生、母フリースピリット）

ユレルオモイ（1997年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時10歳）と交配したフリースピリットが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中前牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着6回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

10月10日、デビュー戦は菅谷正巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のエアトゥーレを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2000年）

4月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず最後はサンエムサテュロスと並んで8着同着となった。

4月30日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月28日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月11日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅谷正巳騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

11月26日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅谷正巳騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

4歳（2001年）

3月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下の寒狭川特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で菅谷正巳騎手（9戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

11月18日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の矢作川特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

5歳（2002年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゼンノキャスパーに4馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

1月27日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（12戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のナックブレーヴに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

2月9日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（13戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したパープルタローを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（14戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたキングサンバ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（15戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったセトノウインドにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月28日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（16戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で菅谷正巳騎手（17戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るゼンノキャスパーを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って優勝

8月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたビワシンセイキ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月17日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったロッキーアピールを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月1日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったイクスカーションにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月2日、中3週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた23戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2003年）

1月19日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスギノフォルモーザに6馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

6月1日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた28戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた29戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月23日、中5週で迎えた30戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。