ディアアレトゥーサ（2007年生、母ディアウィンク）

ディアアレトゥーサ（2007年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の妖精名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトーセンダンス（当時5歳）と交配したディアウィンクが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（有）新井牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。2010年の福島記念(ハンデG3)で2着に入った他、2011年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月1日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフェイルノートをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

1月11日、中9週で迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

3月20日、中4週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

3月27日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したメジロマリアンにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月31日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のプレタポルテをハナ差振り切って2勝目を手に入れた。

9月11日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクラックシードをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月17日、中4週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、6着を確保した。

11月20日、中4週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたダンスインザモア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

4月2日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦3勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

4月23日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。