ブラヴァス（2016年生、母ヴィルシーナ）

ブラヴァス（2016年1月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「すばらしい(ポルトガル語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したヴィルシーナが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地3戦1勝2着1回。2020年の新潟記念(ハンデG3)に勝利した他、2020年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバラックパリンカに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月8日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエールヴォアを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

3歳（2019年）

1月19日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月31日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアリスブルーに2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

10月20日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったグロオルロージュにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

11月30日、中3週で迎えた8戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの再度山特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るドラグーンシチーを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を奪取した。

4歳（2020年）

3月7日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のヒンドゥタイムズをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

5月10日、中8週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月12日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクレッシェンドラヴにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

9月6日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るジナンボーを上がり4位の末脚でアタマ差だけ差し切って初の重賞タイトルを手に入れた。

12月5日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したレイパパレを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

3月14日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

6月5日、中8週で迎えた16戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

11月14日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に敗れた。

6歳（2022年）

2月20日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた19戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

9月17日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月3日、中6週で迎えた22戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7歳（2023年）

2月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に敗れた。

5月7日、中9週で迎えた24戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

9月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

10月15日、中5週で迎えた26戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

2023年10月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。