マーチボーイ（2006年生、母アイリッシュヘロー）

マーチボーイ（2006年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「誕生月より＋少年」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時11歳）と交配したアイリッシュヘローが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方15戦2勝2着4回。2008年のジュニアグランプリ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、武牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、広松重信によって283.5万円で落札された。2歳のとき、細川牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、岩手県馬主会によって714万円で落札された。

千葉四美厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2008年）

8月3日、デビュー戦は阿部英俊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（水沢ダート850m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンダーゴールドに約12馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のりんどう賞（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ワタリシンセイキに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中3週で迎えた3戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月24日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

3歳（2009年）

4月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた6戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のスプリングカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の阿久利黒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村松学騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の美好玩具賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村松学騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた9戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のはまなす賞（盛岡芝1600m 小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アンダージョイナーに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月12日、中5週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は村松学騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の久慈みなと・夏まつりレース（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村松学騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マイネルサーブルにハナ差交わされて2着となった。

8月14日、中2週で迎えた12戦目は、3歳B1（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村松学騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクラサッキーに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月29日、中1週で迎えた13戦目は、一般A二 B1一（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブライティアメッセに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月21日、中2週で迎えた14戦目は、南部杯カウントダウン21（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は村松学騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた15戦目は、ハーベストカップ（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

4歳（2010年）

5月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。