ピクシープリンセス（2008年生、母オータムメロディー）

ピクシープリンセス（2008年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「妖精の王女」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したオータムメロディーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。2012年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月20日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず14着に終わった。

3歳（2011年）

7月24日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴェルデライトを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2012年）

5月20日、約9か月半の休み明けで迎えた4戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したクリスティロマンスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月10日、中2週で迎えた5戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサマールナに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

7月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリベルタスに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月11日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入った。

12月15日、中4週で迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5歳（2013年）

2月16日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月19日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したニューダイナスティにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月9日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月19日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた15戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.バルザローナ騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。