デュアルキャリアー（2016年生、母A Star Is Born）

デュアルキャリアー（2016年2月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「スポーツ教育用語。戦場の戦いに強い馬になることを願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のWar Front（当時14歳）と交配したA Star Is Bornが7歳のときに産んだ仔が本馬である。主な勝ち鞍は2021年のミスターメロディ賞(一般B4 C1-1)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額1億2,000万円（30万×400口）で一口馬主が募集された。

桧森邦夫厩舎（北海道）へ入厩。

4歳（2020年）

5月5日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、一般C4-5（門別ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は558kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンヘイワードに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月20日、中1週で迎えた2戦目は、一般C4-2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクスターミネートに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月4日、中1週で迎えた3戦目は、シバザクラ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクスターミネートに5馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

5歳（2021年）

4月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた7戦目は、ハナモモ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンモンスーンを次元の違う末脚で半馬身差し切って断然の支持に応えた。

5月12日、中3週で迎えた8戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、ヤマブキ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンアンベリルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月9日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、ミスターメロディ賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（4戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のアレグロに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、日本最北のはぼろバラ園特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（5戦5勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリワードブルトンに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1300m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

12月25日、中7週で迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

6歳（2022年）

4月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

9月11日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、ネイチャーカレンにアタマ差交わされて2着となった。

10月2日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクールライズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

7歳（2023年）

1月28日、中7週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

4月1日、中8週で迎えた20戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、ヒロノゴウカイにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

4月16日、中1週で迎えた21戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は原優介騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7月8日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、水沼元輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月9日、中8週で迎えた24戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい15着に敗れた。

11月5日、中7週で迎えた25戦目は、小林美駒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

8歳（2024年）

1月13日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は原優介騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

4月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。