バレロッソ（1985年生、母ロイヤルカントリー）

バレロッソ（1985年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロイヤルニジンスキー（当時8歳）と交配したロイヤルカントリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はロイヤルファーム（有）新冠支場。戦績は、中央平地25戦5勝2着8回。1989年の七夕賞(ハンデG3)に勝利した他、1989年のエプソムカップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

11月8日、デビュー戦は武藤善則騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったスーパーナリオンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（1988年）

2月21日、中8週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のインターオリエントに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るキリチェリオを上がり2位の末脚で半馬身差し切って制した。

6月5日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のしゃくなげ賞（福島芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったダイゴウシュールにねじ伏せられて約10馬身差の2着となった。

9月11日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（新潟芝1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったオラクルアスカに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月1日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、南田美知雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、カネヤマブキにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月19日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南田美知雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったオンワードミズーリに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したノーシークレットにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（1989年）

1月28日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南田美知雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったグリーンアスナロにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で南田美知雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したオーゴンオーエンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月18日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の総武特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオールダッシュに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月22日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダイワノーザンに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月11日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の七夕賞（新潟芝2000m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネショウホーライをハナ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

8月27日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（12戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

10月8日、中5週で迎えた23戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（13戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月2日、中7週で迎えた24戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（14戦4勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5歳（1990年）

11月24日、約12か月の休養明けで迎えた25戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（15戦4勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。