サイクロンジェーン（1994年生、母ツーペイシェント）

サイクロンジェーン（1994年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時15歳）と交配したツーペイシェントが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、地方4戦2勝2着2回。1999年の佐賀金盃(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

7月6日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月3日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカネツプリンスを豪快な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

9月21日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハルカジョウに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦2勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

4歳（1998年）

8月16日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手（8戦2勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

10月31日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で須貝尚介騎手（10戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月22日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、逃げるラスターゲインを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

12月20日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールデンビーナスに2馬身の差をつけて制した。

5歳（1999年）

1月10日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（12戦3勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したレディブライティアを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

1月24日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（13戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

2月7日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（14戦3勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（15戦3勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（16戦3勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（17戦3勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（18戦3勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

11月28日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた22戦目は、北村欣也騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミヨノダイハードに2馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

12月23日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の佐賀金盃（佐賀ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村欣也騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したグレートケンザンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

6歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村欣也騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブラックトルネードを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で北村欣也騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグレートケンザンに2馬身の差をつけて勝利をモノにする