アームズレイン（2020年生、母アームズトウショウ）

アームズレイン（2020年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「武器+支配」。毛色は鹿毛。種牡馬のコパノリッキー（当時10歳）と交配したアームズトウショウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は明治牧場。2024年の根岸ステークス(G3)で2着に入った他、2024年のペルセウスステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月30日、デビュー戦は今村聖奈騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は494kg。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

11月6日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレゾルシオンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月18日、中5週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2023年）

1月15日、中3週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のミラクルティアラに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月26日、中5週で迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月27日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月22日、中7週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清洲特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウピースに4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

8月19日、中3週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアイスリアンに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

11月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

12月24日、中5週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンライズアムールに1馬身半の差をつけて優勝

4歳（2024年）

1月28日、中4週で迎えた12戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエンペラーワケアにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4月10日、中9週で迎えた13戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月2日、中7週で迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

10月27日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエミサキホコルに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。