ハセノワンダー（1996年生、母キスリークイン）

ハセノワンダー（1996年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーリユート（当時18歳）と交配したキスリークインが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は上田精三。戦績は、地方22戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2000年のエキサイティングナイト賞(一般B1二)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上田精三から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。

向山勝厩舎（新潟）へ入厩。

2歳（1998年）

5月30日、デビュー戦は向山牧騎手を鞍上に据えて、3歳（新潟(地)ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は504kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のロドリゴスキーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月6日、中4週で迎えた2戦目は、3歳A1（新潟(地)ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったカミノサファイヤから1馬身半差の2着に敗北した。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳A2（新潟(地)ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳B1（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったハイテンションパルから3/4馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のミムラサキ特別（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月21日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、2歳戦のポインセチア特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のトサノテイオーをクビ差振り切って優勝

3歳（1999年）

1月19日、中3週で迎えた7戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若獅子特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた8戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 雪/重）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

3月23日、中5週で迎えた9戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’99雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

4月12日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦のライラック特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた11戦目は、3歳戦のキンポウゲ特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、3歳戦のマリーゴールド特別（大井ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の一般C1一（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレオギンザに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月28日、中6週で迎えた14戦目は、ハッピーナイト賞（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた15戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったベストコマンダーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた16戦目は、一般B2四（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、ヒガシノサンサンに3/4馬身交わされて2着となった。

12月9日、中1週で迎えた17戦目は、一般B2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベストコマンダーに1馬身の差をつけて優勝

12月30日、中2週で迎えた18戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のイヤーエンド賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のケージーラッキーをアタマ差振り切って5勝目を手中に収めた。

4歳（2000年）

2月4日、中4週で迎えた19戦目は、ダイヤモンドダスト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の’00メトロポリタンカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた21戦目は、エキサイティングナイト賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のミスシュアーに3馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

5月9日、中2週で迎えた22戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’00グリーンカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。