ミスティーク（1998年生、母マジックナイト）

ミスティーク（1998年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「神秘的な雰囲気　母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したマジックナイトが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2004年のメイヂヒカリメモリアル(1000万下)。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額4,600万円（9.2万×500口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

4歳（2002年）

11月17日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエルフィンシチー決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月8日、中2週で迎えた2戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5歳（2003年）

5月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月10日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のトウジンポインターに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月15日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のファーストバッハに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月13日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の陸奥湾特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったスローバラードにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

11月15日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサクラプラチナを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

6歳（2004年）

5月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のステルスエミオに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

10月16日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月14日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月21日、連闘で迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のメイヂヒカリメモリアル（中山芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るフウランジョーを豪脚でクビ差だけ差し切って5勝目を手にした。