スローバラード（1998年生、母ナリタワカクサ）

スローバラード（1998年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカーネギー（当時7歳）と交配したナリタワカクサが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地36戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2004年のいわき特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

2月25日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月29日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月7日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマチカネタグイナキに半馬身届かず2着に敗北した。

10月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の摺上特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルブツブライアンに半馬身届かず2着となった。

11月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宝来城多郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4歳（2002年）

1月20日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた11戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、6着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた13戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月23日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月14日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

7月20日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカゼニフカレテ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月18日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたロングアドミラル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月25日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、逃げるワンモアリウンを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（2003年）

6月22日、約10か月の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエルノヴァを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月28日、連闘で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエマネーションに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月13日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の陸奥湾特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスティークを3/4馬身振り切って優勝

7月26日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

6歳（2004年）

1月24日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 雪/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したロックカーニバルにアタマ差届かず2着に惜敗した。

4月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（7戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルタカキラリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7歳（2005年）

6月11日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた31戦目は、4歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（8戦1勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（9戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（10戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（11戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。