イグドラシル（2018年生、母タイセイハニー）

イグドラシル（2018年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話に登場する木」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したタイセイハニーが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川勝春。主な勝ち鞍は2020年のスパーキングデビュー。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川勝春から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

山崎尋美厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2020年）

8月27日、デビュー戦は秋元耕成騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスパーキングデビュー（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。5頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエスプリジャファーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月18日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のジングルベル特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

3歳（2021年）

1月2日、中1週で迎えた3戦目は、3歳戦のだるま落とし特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のビービービルダーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

1月24日、中2週で迎えた4戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの若竹賞（中山芝1800m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月24日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳戦の不如帰特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の青葉木菟特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた8戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のルビーフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた9戦目は、伊藤裕人騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

12月14日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤裕人騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

4歳（2022年）

1月3日、中2週で迎えた11戦目は、恵比寿天賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月1日、中3週で迎えた12戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた14戦目は、オリオン座賞（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月7日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったデュークアックスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、小田原城前魚賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg絞って迎えた17戦目は、白粉花賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は伊藤裕人騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

8月29日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、愛川町宮ヶ瀬ダムナイト放流2022杯（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた19戦目は、かわさきジャズBRIDGEアーティスト記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したナリノバロンに半馬身届かず2着となった。

10月12日、中3週で迎えた20戦目は、団子菊賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったアンダンテバイオに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中3週で迎えた21戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したキャッスルロックを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中4週で迎えた22戦目は、TCC馬のみらいアクション記念（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（7戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったチェンカーンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

6月15日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、レーニョ賞（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた24戦目は、立葵賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた25戦目は、クロート賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤本現暉騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた26戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた27戦目は、中島良美騎手を鞍上に迎えて、玉簾賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月11日、中3週で迎えた28戦目は、雪ノ下賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中島良美騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた29戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中島良美騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた30戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド川崎第3戦（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2024年）

1月1日、中2週で迎えた31戦目は、二鷹賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤本現暉騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。