サンアントニオ（2003年生、母マイテイローマン）

サンアントニオ（2003年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「地名（テキサス州）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサニーブライアン（当時9歳）と交配したマイテイローマンが22歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）細川牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着2回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の矢作川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、細川牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、永村侑から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、植田忠司によって703.5万円で落札された。

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

8月14日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のビバグリーンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

12月24日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

3歳（2006年）

1月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ヤマトマリオンに3/4馬身交わされて2着となった。

2月4日、中2週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

5月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた11戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦1勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マヤノスターダムに半馬身交わされて2着となった。

12月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4歳（2007年）

1月13日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（9戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

4月29日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた17戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージさつき賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

6月17日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

7月8日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

11月11日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は田中博康騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の矢作川特別（中京ダート2300m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンアスレチックを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

5歳（2008年）

11月16日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。