スペキュレイター（2010年生、母バレリーナチュチュ）

スペキュレイター（2010年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「投機家」。毛色は鹿毛。種牡馬のリンカーン（当時10歳）と交配したバレリーナチュチュが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ラツキー牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着3回。2013年のすみれステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ラッキー牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤千豊によって462万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月28日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。馬体重は486kg。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、6着に入り込んだ。

11月17日、中2週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカリスマサンタイムに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3歳（2013年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で水口優也騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るライフトップガンを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

2月24日、中2週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月21日、中7週で迎えた8戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下のメルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

7月14日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4歳（2014年）

1月18日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

6月29日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のククイナッツレイを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

7月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、アドマイヤギャランに半馬身交わされて2着となった。

5歳（2015年）

5月31日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでなんとか走り抜いたが、アウォーディーにクビ差交わされて2着となった。

6歳（2016年）

2月14日、約8か月半の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松田大作騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

2月27日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。