ヴィッテルスバッハ（2016年生、母ケイティーズジェム）

ヴィッテルスバッハ（2016年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界最高級のダイヤモンド。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したケイティーズジェムが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のニュージーランドトロフィー(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

池上昌和厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

8月25日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のウインレフィナードに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

3歳（2019年）

2月16日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミモザイエローをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月6日、中6週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

9月22日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの甲東特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノフォースをクビ差振り切って制した。

4歳（2020年）

2月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月29日、中6週で迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーセンブレスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月16日、中6週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

5歳（2021年）

10月24日、約17か月の休み明けで迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

6歳（2022年）

1月30日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

6月25日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

7月31日、中4週で迎えた17戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、誠也将充悠仁の件特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた18戦目は、ファーストキッス特別（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた19戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、プリちゃんは幸せ特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

10月9日、中4週で迎えた20戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、M3のいしがきマイラーズオープン（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた21戦目は、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた22戦目は、師走特別（水沢ダート1600m 小雪/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木村暁騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず11着に終わった。

7歳（2023年）

1月11日、中4週で迎えた23戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、一般C3-9（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。