シーチャリオット（2002年生、母Neptune’s Bride）

シーチャリオット（2002年3月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「海＋二輪馬車」。2004年にNARグランプリサラブレッド2歳最優秀馬、2005年にNARグランプリサラブレッド3歳最優秀馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時17歳）と交配したNeptune's Brideが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地1戦0勝、地方21戦6勝2着3回。2004年の全日本2歳優駿(G1)で2着に入った他、2005年の東京ダービー(地方重賞)に勝利する活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2004年）

9月24日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトシノジョイズに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月27日、中4週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワタリファイターに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月22日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったプライドキムに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

2月3日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンの’05雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマズルブラストに2馬身の差をつけて3勝目を収める

3月23日、中6週で馬体重を前走からさらに13kg増やして迎えた5戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウケイファイヤーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

5月11日、中6週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイプルエイトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

6月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイプルエイトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた8戦目は、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

12月29日、中4週で迎えた9戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2006年）

12月6日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、総の国オープン（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

12月29日、中2週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

5歳（2007年）

2月7日、中5週で迎えた12戦目は、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したプライドキムを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月25日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

5月23日、中7週で迎えた14戦目は、S2の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

6月27日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

8月1日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（10戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったショーターザトッシをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

9月24日、中7週で迎えた17戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

6歳（2008年）

4月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

7歳（2009年）

6月10日、約14か月の休み明けで迎えた19戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、房の国オープン（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた20戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた21戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた22戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。