チアズメッセージ（2000年生、母チアズダンサー）

チアズメッセージ（2000年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋メッセージ」。毛色は栃栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したチアズダンサーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は今牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着6回。2004年の京都牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2005年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

10月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したクールシャドウにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月26日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンテングサンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月1日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

3歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のユキノスイトピーに1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

3月8日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は吉田稔騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず17着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたフラワーチャンプ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月7日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

12月28日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2003ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のグロリアスサンデーをアタマ差振り切って3勝目をつかんだ。

4歳（2004年）

2月1日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネアイルを上がり3位の末脚で半馬身差し切って重賞初制覇を遂げる

3月13日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のイシノミューズに1馬身1/4の差をつけて優勝

6月6日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったメモリーキアヌをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

7月11日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤグルーヴにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月15日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5歳（2005年）

1月30日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3月12日、中5週で迎えた23戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く最後はベルモントパティと並んで14着同着となった。

4月3日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワメジャーを差し切れず、2馬身差の2着となった。

4月23日、中2週で迎えた25戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサイレントディールにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月8日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月17日、中5週で迎えた28戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月16日、中8週で迎えた30戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた31戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。