ハシノベルアン（1984年生、母ハーバースタン）

ハシノベルアン（1984年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時10歳）と交配したハーバースタンが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ハーバー牧場。戦績は、中央平地15戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1987年の4歳400万下。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

1月11日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったコバンザメに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月25日、中1週で迎えた2戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

3月29日、中2週で迎えた5戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタマイングリッシュを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4月19日、中2週で迎えた6戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた8戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（東京芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

6月6日、連闘で迎えた9戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアサカリファードをアタマ差振り切って2勝目をつかんだ。

6月27日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定4歳900万下の白百合賞（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦1勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた11戦目は、4歳900万下のしゃくなげ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

12月12日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は伊藤暢康騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

4歳（1988年）

1月9日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の初富士賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた14戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3月26日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の春分特別（東京芝1600m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。