トウカイワイルド（2002年生、母ボブズディレンマ）

トウカイワイルド（2002年6月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋野性」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したボブズディレンマが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡部牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着3回。2007年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利した他、2007年のオパールステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

6月4日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったワンダーマッハーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトットコヒーローを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

11月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のユウタージャックを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

12月4日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 雨/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のリキアイサイレンスを3/4馬身振り切って雨中の一戦を制した。

4歳（2006年）

1月14日、中5週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 雨/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

4月2日、中4週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエクスプロイトを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

4月23日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

10月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

11月19日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトウカイエリートにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウカイエリートをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

2月17日、中4週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

3月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

5月5日、中5週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月20日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったホッコーソレソレーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月10日、中2週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

6歳（2008年）

1月20日、中7週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

4月26日、中9週で迎えた22戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

7歳（2009年）

7月12日、約13か月半の休養明けで迎えた25戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、巴賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3の函館記念（札幌芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。