ティグラーシャ（2016年生、母シーズアタイガー）

ティグラーシャ（2016年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「映画の主人公の名。『トラちゃん』というニュアンスの愛称」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したシーズアタイガーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の三木特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月9日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は430kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモズハチキンに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

2月16日、中9週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

6月15日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったエスポワールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月17日、中8週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したシングフォーユーにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月13日、中7週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウリュウイクゾを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2020年）

3月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したナルハヤに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、逃げるメイショウモウコにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月24日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のソニックベガをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

9月13日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5歳（2021年）

1月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず14着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの京橋ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月20日、中7週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

10月17日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

12月12日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

2021年12月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。