クリティカルライト（2003年生、母Caerlina）

クリティカルライト（2003年2月21日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「臨界の＋光。限界まで輝いて欲しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のファンタスティックライト（当時7歳）と交配したCaerlinaが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦1勝2着3回、地方5戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の渥美特別(500万下)。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月12日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月21日、中7週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドディクシーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月18日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2600m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

9月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、クニノヤマトにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月28日、中6週で迎えた9戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、エアジパングにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月9日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2007年）

2月9日、中8週で迎えた11戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、東風特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るスペースウーマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったアストリッドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中3週で迎えた13戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のプレンティスピードに2馬身半の差をつけて制した。

6月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、風待月賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のガーナ共和国盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2008年）

2月9日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月29日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の渥美特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のウェンブリーを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

4月20日、中2週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6月15日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。