シンコールビー（2000年生、母ダズリンデセプション）

シンコールビー（2000年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ルビー」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサクラローレル（当時9歳）と交配したダズリンデセプションが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着2回。2003年のフローラステークス(牝G2)に勝利した他、2003年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石橋本牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

6月22日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月6日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月4日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したチキリテイオーにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月25日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、ダイキチムスメに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月15日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた8戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホッコーラッキーに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月1日、中4週で迎えた9戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3歳（2003年）

3月9日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（8戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた12戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイムウィルテルをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月25日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦0勝）。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

9月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（10戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

11月16日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（11戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた16戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（12戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

4歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた17戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3月13日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

3月21日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月24日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず17着に終わった。

5歳（2005年）

12月18日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

6歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（2戦1勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。