タイムウィルテル（2000年生、母フサイチカツラ）

タイムウィルテル（2000年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「そのうち分かるさ」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時15歳）と交配したフサイチカツラが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦2勝2着4回、地方1戦0勝。2003年のフローラステークス(牝G2)で2着に入った他、2002年の新潟2歳ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

7月13日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のタイキヴァンベールに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月30日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

3歳（2003年）

1月6日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスズジャパンを半馬身振り切って優勝

3月15日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月27日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたシンコールビー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月25日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

9月13日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったレンドフェリーチェにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月19日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（9戦2勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、伸びてきたチューニー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2004年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた13戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（11戦2勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

6月19日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

11月7日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（14戦2勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したスイートチャームを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月27日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（15戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（2005年）

2月6日、中9週で迎えた18戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（16戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月19日、約8か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（17戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。