スズジャパン（2000年生、母Sue’s Temper）

スズジャパン（2000年3月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋日本」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時6歳）と交配したSue's Temperが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦6勝2着4回。2007年のすばるステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2002年のホープフルステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月16日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は514kg。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンマーティンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月30日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったブラックカフェに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、マイネヌーヴェルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2003年）

2月2日、中5週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したタイムウィルテルに半馬身届かず2着に敗北した。

3月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のグラスボンバーに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月3日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

4歳（2004年）

11月13日、約18か月半の休養明けで迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のハングオーバーに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

12月12日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2005年）

1月30日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月13日、中5週で迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のレイルバードに4馬身の差をつけて4勝目を手にした。

5月8日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスーパーチャンスに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月11日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2005フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

6歳（2006年）

2月5日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月1日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（7戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線に入ると、前で粘るタヤスターゲットを猛烈な末脚でハナ差だけ差し切って6勝目を掴み取った。

6月10日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

11月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（10戦2勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7歳（2007年）

1月13日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた25戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したモンテタイウンに3/4馬身届かず2着となった。

3月4日、中2週で迎えた26戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。