オトハチャン（2000年生、母リスクフローラ）

オトハチャン（2000年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「乙葉ちゃん（孫の名）」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時7歳）と交配したリスクフローラが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は山下恭茂。戦績は、中央平地26戦3勝2着6回。2003年の菜の花賞(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山下恭茂から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって619.5万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したシンセイアカリにアタマ差届かず2着となった。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒシキャサリンに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2003年）

1月26日、中9週で迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はサビアーレと並んで2着同着となった。

2月16日、中2週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月27日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月11日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、伸びてきたアツスパーコ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーペールにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のローリーステックを半馬身振り切って順当に勝利した。

4歳（2004年）

4月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のミスホーユーに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

7月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したインセンティブガイにクビ差届かず2着となった。

10月24日、中4週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

12月25日、中5週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

5歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

3月13日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた20戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月16日、中9週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたサクラプログレス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月3日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

6歳（2006年）

1月7日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。