ヴィヴァチッシモ（2004年生、母バリアシオンバレイ）

ヴィヴァチッシモ（2004年5月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「きわめて速く（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時15歳）と交配したバリアシオンバレイが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回、地方4戦2勝2着2回。2006年の栄冠賞(地方重賞)に勝利した他、2006年のアグネスフライト賞で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、カケハムポニークラブによって118.8万円で落札された。

柳沢好美厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2006年）

5月18日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エイティカリズマにクビ差交わされて2着となった。

5月25日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るフィオーレを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月21日、中3週で迎えた3戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアグネスフライト賞（札幌(地)ダート1000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、フジエスギャラントに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のフジエスギャラントに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

7月22日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた7戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

3歳（2007年）

2月3日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセングラマーを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を手に入れた。

3月10日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月16日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したハネダテンシにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月3日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したリキサンファイターを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（2008年）

2月4日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

3月30日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた17戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したマヤノツルギにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月3日、中2週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月10日、連闘で迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

6月22日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月28日、連闘で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフリーダムエアーを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

7月20日、中2週で迎えた22戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月27日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

11月1日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

11月29日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（9戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセンシュアルドレスをクビ差振り切って5勝目を掴み取った。

5歳（2009年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（10戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月22日、連闘で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は青木芳之騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

5月10日、中5週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（12戦2勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、6着に終わった。