ナイルグリーン（1985年生、母ダイナリリー）

経歴

デビュー前

2歳（1987年）

10月10日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモガミトレタを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月14日、中4週で迎えた2戦目は、3歳400万下の黄菊賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、タチバナビゼンに交わされて3馬身差の2着となった。

11月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳400万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では見せ場なく3着に敗れた。

3歳（1988年）

5月14日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下の桐花賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったジンデンボーイにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月18日、中2週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったトウメイリッチにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた7戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

8月13日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の万代特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るガスティーホースをクビ差だけ差し切って制した。

8月20日、連闘で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた13戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4歳（1989年）

7月1日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上900万下の新津特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

5歳（1990年）

4月7日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

5月12日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、篠原茂騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で篠原茂騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

7月21日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で篠原茂騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったスイープザボードに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月26日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオリーブオイルに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。