ケイエスミラクル（1988年生、母レデイベンドフエイジヤー）

ケイエスミラクル（1988年3月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のStutz Blackhawk（当時11歳）と交配したレデイベンドフエイジヤーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦5勝2着2回。1991年のスワンステークス(G2)に勝利した他、1991年のマイルチャンピオンシップ(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

4月20日、デビュー戦は佐伯清久騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は482kg。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったパリスハーリーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月4日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンコウヤマトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月11日、連闘で迎えた3戦目は、4歳500万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ボードセイリングに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月8日、中3週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサムソンクイーンに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクインサンシーに9馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサムソンクイーンを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

10月26日、中2週で迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦3勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイイチルビーをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（5戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。競走中止となった。