エリモフォーサイト（1990年生、母エリモルーラー）

エリモフォーサイト（1990年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリヴリア（当時8歳）と交配したエリモルーラーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タツヤファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着5回、中央障害10戦2勝2着1回。1994年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月30日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたメジロモネ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったエイシンフリスキーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月6日、中1週で迎えた3戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた4戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4月25日、中1週で迎えた6戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスプリングサミットにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月9日、中1週で迎えた7戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のハシノトウショウに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤井正輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスギノドラゴンに約10馬身の大差をつけて勝利を手中に収めた。

9月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた11戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい最後はダンツサファイアーと並んで5着同着となった。

11月6日、中1週で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

11月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた15戦目は、T.ジャルネ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったタヤスレミグランにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月18日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、抜け出したロングドリームを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

12月25日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4歳（1994年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた19戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた20戦目は、障害5歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で押田年郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキンセンアラシから約11馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中1週で迎えた21戦目は、障害5歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で押田年郎騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で押田年郎騎手（4戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のタニノポリスに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月17日、中1週で迎えた23戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で押田年郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に55kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で押田年郎騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマニンマギールをクビ差制して重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月29日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で押田年郎騎手（7戦2勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。3着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた26戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で押田年郎騎手（8戦2勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（1995年）

4月2日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。