ジェベルムーサ（2010年生、母アビラ）

ジェベルムーサ（2010年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ジブラルタルロックの反対の岬にある山名。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時12歳）と交配したアビラが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦7勝2着2回。2015年のエルムステークス(G3)に勝利した他、2014年のマーチステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、キャロットクラブによって2,100万円で落札された。

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は562kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサルバドールハクイをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したワイルドドラゴンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

1月26日、中8週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のハコダテナイトに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

7月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイスティングをクビ差振り切って優勝

8月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

9月29日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るロイヤルクレストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて4勝目を奪取した。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの2013フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイルドフラッパーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

4歳（2014年）

3月30日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したソロルを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中7週で迎えた10戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月27日、中8週で迎えた11戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月4日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（2015年）

6月27日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のカチューシャに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

7月12日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月16日、中4週で迎えた15戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のグレープブランデーをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6歳（2016年）

5月8日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月14日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月12日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

7歳（2017年）

1月7日、中7週で迎えた19戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

4月22日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

6月24日、中8週で迎えた21戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

9月3日、中7週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

10月15日、中5週で迎えた24戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に終わった。