マリンスワロー（1984年生、母コーヨーニツト）

マリンスワロー（1984年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のマルキタオニオン（当時14歳）と交配したコーヨーニツトが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は下原一美。戦績は、中央平地26戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1987年のアラ系4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

6月14日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は412kg。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチカスカイをアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月27日、中3週で迎えた3戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

11月16日、中7週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

3歳（1987年）

1月5日、中6週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1200m 曇/重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したジニアスランナーに半馬身届かず2着となった。

1月17日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1800m 晴/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリネンゴールドをクビ差振り切って制した。

1月31日、中1週で迎えた9戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの斤量を背負って出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き3着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた13戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマツタカラオーに4馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

6月27日、連闘で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマブキイチバンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月1日、中2週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

10月31日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月8日、連闘で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマツタカラオーに4馬身の差をつけて制した。

11月15日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた21戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4歳（1988年）

1月9日、中2週で迎えた22戦目は、銀杯（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた23戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた24戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

3月27日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた26戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。5頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。