ダンシングプリンス（2016年生、母リトルブレッシング）

ダンシングプリンス（2016年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「踊る王子」。毛色は鹿毛。種牡馬のパドトロワ（当時9歳）と交配したリトルブレッシングが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地2戦0勝2着1回、地方2戦2勝。2022年のJBCスプリント(Jpn1)に勝利した他、2021年のカペラステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

8月31日、デビュー戦は三津谷隼人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は508kg。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したパーティナシティを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三津谷隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

11月1日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた3戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、過去最大の煌めきで皆様をお迎えしま賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフレンチチェリーに約12馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

12月10日、中5週で迎えた4戦目は、烈風スプリント（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のコアレスダンサーに8馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2020年）

1月11日、中4週で迎えた5戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、イルミネーション行くならよみうりランド!（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のハニーゴールドに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフジノタカネに約10馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月12日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島ダート1150m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメディクスに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアポロビビに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月13日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（2021年）

2月21日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月18日、中7週で迎えた11戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のノンライセンスに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月12日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で三浦皇成騎手（6戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のリュウノユキナを半馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

6歳（2022年）

2月26日、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のGood Effortに5馬身3/4の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

6月2日、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は落合玄太騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスマートダンディーをクビ差振り切って4連勝で3つ目の重賞タイトルを奪取した。

8月16日、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月3日、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（7戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のリュウノユキナを3/4馬身振り切ってG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

7歳（2023年）

5着に敗れた。

6月1日、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は落合玄太騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

11月3日、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年6月3日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。