マルカテノール（2014年生、母スプリングアマイン）

マルカテノール（2014年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+声域の一種(音楽用語)。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のローエングリン（当時15歳）と交配したスプリングアマインが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2019年の鳥羽特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、河長産業によって2,268万円で落札された。

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3歳（2017年）

1月21日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

6月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

7月23日、中5週で迎えた5戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

8月30日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、3歳戦の鈴蘭高原賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた7戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、谷垣博昭還暦記念（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったレッドラーザムに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンカイに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月15日、中3週で迎えた9戦目は、霜秋特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4歳（2018年）

5月4日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルメロに5馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月25日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、サトノコスミックに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中4週で迎えた13戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグラウラーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月13日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

5歳（2019年）

3月31日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

6月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

6月22日、連闘で迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの鶴橋特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

8月10日、中3週で迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったメイショウキョウジにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

11月9日、連闘で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの相馬特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエヴァイエをハナ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

12月7日、中3週で迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワールドフォーラブをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2020年）

6月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

9月12日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

10月25日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた29戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

7歳（2021年）

1月10日、中4週で迎えた30戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

6月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山稔樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず14着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた32戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた33戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2022年）

1月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた37戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

2022年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4月13日、中4週で迎えた38戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、クレマチス特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4月22日、連闘で迎えた39戦目は、鰆特別（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた40戦目は、細魚特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた41戦目は、鱧特別（名古屋ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた42戦目は、みよし特別（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた43戦目は、飛島特別（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

2018年6月28日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。