サウンドバリアー（2007年生、母スリーピングインシアトル）

サウンドバリアー（2007年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「音速の壁を破ってほしい」。毛色は芦毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時10歳）と交配したスリーピングインシアトルが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回。2010年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月24日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったインプレッシヴデイにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月8日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヴェリタスローズに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3歳（2010年）

1月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のラフェクレールに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月6日、中3週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた7戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラナンキュラスをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月11日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

5歳（2012年）

1月9日、約20か月半の休養明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた14戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

10月28日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

11月24日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2012ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

12月8日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

6歳（2013年）

1月5日、中3週で迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。