エムティエーレ（2017年生、母オオブタイ）

エムティエーレ（2017年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフェノーメノ（当時8歳）と交配したオオブタイが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は門別牧場。戦績は、地方1戦0勝。2019年の金沢ヤングチャンピオン(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、菅藤宗一によって702万円で落札された。同年、門別牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

山口竜一厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

6月12日、デビュー戦は阪野学騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり4着に敗れた。

8月1日、中6週で迎えた2戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた3戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

8月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳（門別ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月12日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定2歳戦のホクレン「う米豚」賞（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた6戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、2歳（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフランキーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月29日、中1週で迎えた7戦目は、2歳（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマミルーラに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

11月12日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳地方重賞の金沢シンデレラカップ（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で栗原大河騎手（2戦2勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた9戦目は、2歳地方重賞の金沢ヤングチャンピオン（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で栗原大河騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のストロングフーヴスをアタマ差振り切って3勝目を手中に収めた。

12月27日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定2歳戦の金のなる木賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で栗原大河騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマミルーラに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2020年）

3月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳戦の日刊スポーツ杯若駒賞実績馬（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で栗原大河騎手（5戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって6着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦の卯月特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で栗原大河騎手（6戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の見附島特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で栗原大河騎手（7戦4勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた14戦目は、3歳戦のミズバショウ特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で栗原大河騎手（8戦4勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた15戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の石川ダービー（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた16戦目は、3歳戦の金沢芸妓特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は栗原大河騎手（9戦4勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた17戦目は、3歳戦のネプチューンオオカブト特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（10戦4勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったブルベアカイリに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月28日、中1週で迎えた18戦目は、3歳戦の楽天競馬杯ポイント貯まる特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で栗原大河騎手（11戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルアルモニコに1馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月10日、中1週で迎えた19戦目は、3歳A2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の加賀友禅賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は栗原大河騎手（12戦5勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定戦のなでしこ賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（13戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリティエレガンスに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2021年7月9日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。