オリオンパッチ（2016年生、母ブラックカシミール）

オリオンパッチ（2016年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の登場人物＋つぎあて」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバンブーエール（当時13歳）と交配したブラックカシミールが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はバンブー牧場。主な勝ち鞍は2019年の舞浜特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、バンブー牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって702万円で落札された。2歳のとき、吉澤ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、YEONGHUNGWAIによって4,860万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

8月25日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダイシンインディーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月7日、中2週で迎えた3戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のジョガールボニートを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月9日、中8週で迎えた4戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ヴァニラアイスに半馬身交わされて2着となった。

12月23日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったジョウランに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月19日、中3週で迎えた6戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ロンドンテソーロに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

3月31日、中9週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のトップウイナーに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月28日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月7日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

10月21日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの三峰山特別（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったレッドルゼルに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月15日、中7週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの舞浜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルベルティーヌをアタマ差振り切って勝利をモノにする

4歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月8日、芝レースへの出走は初となった。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月18日、14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月29日、12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月16日、12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

5歳（2021年）

1月27日、12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。12着に終わった。

2月10日、11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。

2月24日、12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

3月17日、12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月14日、12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。