ジョウラン（2016年生、母ドーニングストーム）

ジョウラン（2016年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「擾乱。乱れ騒ぐこと」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時11歳）と交配したドーニングストームが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。2019年のエトワール賞(地方重賞)に勝利した他、2020年の道営スプリント(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月14日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアンジェリーブルに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のヤマボウシ賞（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

11月10日、中5週で迎えた3戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

12月9日、中3週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオリオンパッチに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3歳（2019年）

2月8日、中6週で迎えた6戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアングレカム賞（大井ダート1400m 晴/重）に58kgの斤量を背負って出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月28日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた7戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の東京中日スポーツつばき賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

4月24日、中7週で馬体重を前走から26kg戻して迎えた8戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、しずない桜まつり特別（門別ダート1800m 雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、クオリティスタートに交わされて1馬身差の2着となった。

5月30日、中4週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、リンゾウチャネルに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた11戦目は、サトノダイヤモンド・プレミアム（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた12戦目は、北海道野菜王国にったん特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のボンネットに3馬身の差をつけて制した。

8月14日、中1週で迎えた13戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタイセイエクレールに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2020年）

4月22日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、ジャスタウェイ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で服部茂史騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

7月2日、中9週で迎えた15戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で服部茂史騎手（7戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた16戦目は、JAバンクよりぞう特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で服部茂史騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブラゾンドゥリスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月13日、中3週で迎えた17戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で服部茂史騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた18戦目は、ヤマボウシ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で服部茂史騎手（10戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るウワサノコウタロウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて5勝目を手にした。

10月7日、中5週で迎えた19戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（11戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったジャスパーシャインにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

4月22日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、アドマイヤマーズ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（12戦3勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったスマートアヴァロンにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2021年4月28日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。