ナリタミニスター（2015年生、母コテキタイ）

ナリタミニスター（2015年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大臣」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時12歳）と交配したコテキタイが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2021年の兵庫ウインターカップ(地方重賞)に勝利した他、2020年のゴールド争覇オープン(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、オースミによって1,998万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月3日、デビュー戦は森裕太朗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモカトレアを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森裕太朗騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノタイトを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森裕太朗騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったラブリーイレブンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月26日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアシャカファストに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュティーアに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2019年）

1月19日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた10戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

5月30日、中5週で迎えた12戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロケットビーンに7馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

6月21日、中2週で迎えた13戦目は、ナイター競馬女子会特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のプルマブランカに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月12日、中2週で迎えた14戦目は、楽天競馬賞（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦2勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノタイトを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月2日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のトウシンタイガーに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月23日、中2週で迎えた16戦目は、チャオ特別（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマイフォルテを半馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

9月11日、中2週で迎えた17戦目は、レ・コードなまちにいかっぷ特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で大山真吾騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったエイシンデジタルにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた18戦目は、丹波篠山黒豆特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大山真吾騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のキザシに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月10日、中1週で迎えた19戦目は、J-PLACE観音寺開設1周年記念（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大山真吾騎手（7戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイルティモーネをクビ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

10月31日、中2週で迎えた20戦目は、近江牛特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大山真吾騎手（8戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったエイシンデジタルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた21戦目は、DASH心斎橋神楽月特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で大山真吾騎手（9戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた22戦目は、JA兵庫信連特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で大山真吾騎手（10戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2020年）

1月3日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で大山真吾騎手（11戦7勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

1月22日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上A1（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のセセリを半馬身振り切って優勝

3月18日、中7週で迎えた25戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、逆瀬川特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベルヴォワに1馬身3/4の差をつけて勝利数を11に伸ばす

4月15日、中3週で迎えた26戦目は、仲春特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹村達也騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた27戦目は、若草特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹村達也騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

6月5日、中4週で迎えた28戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、芒種特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のエイシンデジタルに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

6月19日、中1週で迎えた29戦目は、向暑特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアイスミディに5馬身の差をつけて勝利数を13に伸ばす

7月21日、中4週で迎えた30戦目は、地方重賞の金沢スプリントカップ（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のジャーニーマンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月12日、中2週で迎えた31戦目は、SPAT4のお得なポイント賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウラガーノに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月11日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞の園田チャレンジカップ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のナムラムートを3/4馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

10月8日、中3週で迎えた33戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた34戦目は、地方重賞のゴールド争覇オープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（6戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のアドマイヤムテキに3馬身の差をつけて制した。

12月3日、中4週で迎えた35戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉村智洋騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で吉村智洋騎手（8戦6勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6歳（2021年）

2月25日、中8週で迎えた37戦目は、地方重賞の兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉村智洋騎手（9戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンレビューを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

4月9日、中5週で迎えた38戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉村智洋騎手（10戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で吉村智洋騎手（11戦7勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月4日、中4週で迎えた40戦目は、さつき特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で吉村智洋騎手（12戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリョーノテソーロを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

2022年2月2日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。