シンキタシバツバメ（1986年生、母キタシバツバメ）

シンキタシバツバメ（1986年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時7歳）と交配したキタシバツバメが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）様似共栄牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の紫野特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐藤勇厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

6月3日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマチカネラプソディに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月24日、中2週で迎えた2戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったインターブルーメに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（1990年）

1月27日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、久保田敏彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた5戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったカオリプリンセスにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

2月17日、連闘で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワベッカーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月4日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下の鳳来寺山特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で清水英次騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下の小野川湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は久保田敏彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマチカネテナモンヤをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月12日、中1週で迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のフジノウエスタンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。