ヴェロニカグレース（2015年生、母エンジェルフォール）

ヴェロニカグレース（2015年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ヴェロニカの恵み。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時9歳）と交配したエンジェルフォールが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,500万円（3万×500口）で一口馬主が募集された。

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月22日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

10月1日、中9週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のニシノマメフクに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2018年）

1月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったオウケンムーンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月11日、中8週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月22日、中5週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

6月30日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルーンエンブレムに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月26日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

10月21日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

12月22日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

4歳（2019年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

7月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのいわき特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの国立特別（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り18着に終わった。

2019年12月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。