チョウカイエース（1987年生、母ウラカワレデイー）

チョウカイエース（1987年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時21歳）と交配したウラカワレデイーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地14戦6勝。1991年の日経賞(G2)で3着に入った他、1991年のUHB杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトチノスマイルに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月22日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキングオブトラックを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

3歳（1990年）

9月30日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパナシアに1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクラシックウィナーに1馬身の差をつけて4勝目を手にした。

4歳（1991年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月31日、中5週で迎えた7戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月8日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、UHB杯（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のヤマヒサエオリアを3/4馬身振り切って休み明け初戦を制した。

10月26日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のスタビライザーに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

6歳（1993年）

6月13日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月4日、中2週で迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

7歳（1994年）

6月26日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

8月7日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

11月13日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。