フロムファースト（1994年生、母ブリランジャー）

フロムファースト（1994年5月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のドクターデヴィアス（当時5歳）と交配したブリランジャーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年のサロマ湖特別(900万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにてで一口馬主が募集された。

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月3日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3歳（1997年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた5戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ブラボーグリーンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月2日、中3週で迎えた6戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月3日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

8月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアーバンカクテルを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月31日、中1週で迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月14日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサムソンレッドに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

9月21日、連闘で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

10月11日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は今村康成騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

11月2日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

8月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた20戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、イシノスイングに交わされて4馬身差の2着となった。

8月30日、連闘で迎えた22戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイエスコートを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

9月12日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンエムショウリをクビ差振り切って4勝目をマークした。

5歳（1999年）

1月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた26戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた27戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。