クッカーニャ（2009年生、母ドリームスケイプ）

クッカーニャ（2009年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「理想郷（伊）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したドリームスケイプが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着4回。2012年のアネモネステークス(オープン牝)で3着に入った他、2012年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

7月23日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったファインチョイスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤシャドウを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

2月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 雪/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月24日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったミッドサマーフェアにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

4月7日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したダイワマッジョーレを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

7月7日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のインダクティに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7月22日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったケープタウンシチーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月19日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

11月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のソウルフルヴォイスに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

12月2日、中2週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4歳（2013年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベステゲシェンクを3/4馬身振り切って優勝

8月31日、中4週で迎えた21戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

9月28日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月1日、中8週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2013ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

5歳（2014年）

1月6日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

3月15日、中9週で迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた26戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた28戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のチャーチクワイアをクビ差振り切って勝利をモノにする

6月29日、中7週で迎えた29戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

7月27日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

10月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

6歳（2015年）

1月24日、中6週で迎えた33戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（6戦0勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。