エーブサンデーサン（1993年生、母ファンシーブライド）

エーブサンデーサン（1993年5月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時7歳）と交配したファンシーブライドが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は寺越政幸。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月3日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

3歳（1996年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラカイソクオーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月17日、中8週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

7月27日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

4歳（1997年）

1月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、リアルシェーバーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月2日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のレディータテガミに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月22日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったミッドナイトメテオに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウショウヒューマに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（1998年）

3月2日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

12月22日、約9か月の休み明けで迎えた15戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、麒麟山特別（新潟(地)ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のサンセットシーンをクビ差制して久々の一戦を制した。

6歳（1999年）

1月4日、中1週で迎えた16戦目は、松竹梅特別（新潟(地)ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、山ノ井良浩騎手を鞍上に迎えて、薫風特別（新潟(地)ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。12着に敗れた。