ユニバーサル（2001年生、母エリモエクセル）

ユニバーサル（2001年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「万能」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時16歳）と交配したエリモエクセルが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地36戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

11歳のとき、エクセルマネジメントから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、渡辺牧場によって1,386万円で落札された。

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月16日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したキングカメハメハを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したグリントウィークにアタマ差届かず2着に甘んじた。

2月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったヴィーナスブリッジに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクイーンアイリスを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月3日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したフウランジョーに半馬身届かず2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったフミノバラードに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

2月19日、約8か月半の休養明けで迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の寒狭川特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月22日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月17日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

5歳（2006年）

4月29日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月27日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のガラディナーに1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月17日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月16日、中3週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下のインディアトロフィー（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のカレンパパをクビ差振り切って勝利をモノにする

6歳（2007年）

1月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた28戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月18日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（10戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

7月28日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月5日、連闘で迎えた34戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

10月8日、中8週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた36戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。