ヒデドラゴン（1985年生、母キノークイン）

ヒデドラゴン（1985年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプロント（当時22歳）と交配したキノークインが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は大豊牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回、地方2戦1勝。1989年、1990年と北九州短距離ステークス(オープンハンデ)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

7月19日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 雨/不良）に出走。馬体重は434kg。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエイユークインを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキョウエイフォスタに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、連闘で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

10月3日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの野路菊賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

10月10日、連闘で迎えた5戦目は、3歳400万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのもみじ賞（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で増井裕騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳400万下の3歳抽せん馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で増井裕騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のエリカ賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したラガーブラックにクビ差届かず2着となった。

12月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロングアイビスに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3歳（1988年）

1月10日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月20日、中5週で迎えた11戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた12戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菜の花賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

4歳（1989年）

2月26日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月29日、連闘で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

7月16日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリードトライデントをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月30日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1400万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウォーターストームをアタマ差振り切って4勝目を手に入れた。

8月13日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（1990年）

7月29日、約11か月半の休み明けで迎えた23戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

10月14日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（9戦2勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

6歳（1991年）

10月18日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、坂口義幸騎手を鞍上に迎えて、オパール特別（中京(地)ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のベストリーズンに1馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。

11月15日、中3週で迎えた28戦目は、東海キング（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口義幸騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。