タイキフェアリー（1994年生、母プレスティージャス）

タイキフェアリー（1994年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時7歳）と交配したプレスティージャスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の咲花特別(500万下)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額2,800万円（28万×100口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

8月9日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、最後はホウヨウフェザントと並んで4着同着となった。

9月13日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセントエールを半馬身振り切って初白星を挙げた。

4歳（1998年）

1月24日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスプリングビオラを上がり4位の末脚でハナ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

3月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の湘南特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったリンガスエリートに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7月26日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンオークリーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアフタービートに3馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。